2009年03月05日

[読書感想]大人の写真。子供の写真。

作者:新倉万造×中田燦
出版社:
エイ文庫
ISBNコード:
978-4-7779-0558-4

文庫本の写真集的なエッセイなのかなぁ。
大人の目線と子供の目線でも同じ対象物へのカメラのファインダー越しでの興味。

大人は、うまくきれいに撮ろうとする。
子供は、興味を持ったものを大きく撮ろうとする。

[要旨]


人と子供が同じものを撮ったら、何が、どんな風に、違って写るのか?子供の頃に通っていた通学路を気まぐれで歩いた時の、あの風景の違いが写真に写るかど
うか試してみたかった。「おとなは、だれも、はじめは子どもだった」そのことを忘れないでいるつもりの大人の写真家として。近所の市場から、鹿児島県奄美
大島まで。大人と子供が撮り歩いた絵日記みたいな写真たち。


この作品、プロカメラマンとご近所の6歳の子供が何か所か撮影スポットを決めて、
自由に写真を撮る。

子供は最終的には、写真よりも興味のあることがたくさんあって飽きてしまう。
そんな不思議な作品。

この本の写真を見て思ったことは、子供目線の構図や撮影意図がすごく面白いこと。
写真が素直で、取っていて楽しんでいるところがすごく伝わってくる。

また、大人目線の写真もプロだけあってさすがだなぁとおもう。

ともあれ、これを現像して印画したプリンターが天才なだけかもしれないけど。
子供が自分にいたら、間違えなく同じことをしそうだ。
この本にも書いてあったが、カメラが壊れることは覚悟して、
壊れても怒らずに、取り扱い方を教えてあげることが大事だ。

市場や学校で撮った写真は子供が撮った写真のほうが面白かった。
うまい下手じゃなくて、カッコよくとか、そういうのは不要なのかもしれないと感じさせてくれる。
子どもにとっては、カメラを手にしていること自体クールなことに違いないし、
あのシャッター音やファインダーからのぞいたものが切り出せるカメラが
最高にクールだ。

そんなことを今更ながらに、思い出した。
私がカメラを持たせてもらったのは、おそらく幼稚園の頃。
祖父の使わないカメラをおもちゃに遊んでは、室内で、TV画面を撮影していた。
マニュアル撮影を祖父に教わったのだ。
祖父が、「もっと違うもん撮ったら〜」って言ってた記憶があるんだけど、
それって、祖父を撮って欲しかったんだろうなぁ。

でも、カメラが面白くて、盆栽撮ったりして、人を撮るなんてことなかった。
それを祖父がDPEに出してくれて、ゴミプリントなんだけど、
すごい誇らしかった。なんか、プロカメラマン気取りでした。

気持ちに素直に、どんな写真が撮れるのか?
今の自分が興味持つ写真って何なのか?
それすら考えずに、心でシャッターを切るような感じ。
ちょっとずつ取り戻したいなぁ。

そういう感想を持った作品。

posted by アオキン at 10:57 | 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー
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